株式会社タータン
代表取締役
長谷川孝一(ハセガワタカカズ)
1950年4月生まれ
趣味:ゴルフ、絵画、料理
まずは長谷川先生の経歴を教えていただけますか?
1950年京都府生まれで、1972年から1980年までカルフォルニア州ノースリッジ校で器械体操部の指導をしておりました。
その後、1973年に全米USCオープンで個人総合優勝、種目別鉄棒・平行棒優勝。その後日本に帰国し、1978年から1985年までに日本フリスビー協会や中部日本スケートボード協会、ストレッチング研究所、リフレッシュ・コンディションニングセンター・運動薬気持研究所などを設立してきまして、1995年から2007年までの3期に渡って長久手町議会議員を務めさせていただきました。
町議会議員時代に「日本一住んでみたい街」の基盤となる安全で安心して暮らせるための施策として、犯罪撲滅を目的とした日本防犯パトロール協会の設立、そして健康で明るいまちづくりとして体育館に「運動薬」トレーニング場の設立、町民が正しい健康のための知識と運動の方法を学ぶための講習を開設し、講習とトレーニング場の使用許可とを連携する講座を開設しました。
その他には中川物産株式会社という資本金1000万円で、防衛庁や在日米軍基地、コストコ全店などを取引先に持つ年商4500億円の石油関連販売の会社の顧問や企業フィットネスコンサルタントなどもやってきまして、企業フィットネスコンサルティングでは実績として三菱電機の社員の健康増進に取組み、結果として、毎年健康保険組合の支出赤字1億円の状態を2年間で4億円の黒字に転換、トータル6億円の黒字に成長させ労働大臣賞を受賞しました。

多彩なご経歴ですね。そんな先生から見てカンボジアはいかがでしたか?
この度、カンボジア視察させて頂きまして、一番に感じたことはカンボジアの皆様の目の輝きに大変驚きました。とても活気があってまるで日本の戦後復興の大変な中でも皆が希望に向かっていた時代と同じような目をしていたことがとても印象的でした。
今回はどのようなところをご覧になられたんでしょうか?
視察先としてまず初めに新空港の現場を拝見し、これからいよいよカンボジア王国の新たな空の玄関口の到来により、一層の文化・経済の発展の血流にあたる世界の人々の交流拠点が担保されることはを実感致しました。
次の視察先がスモーキーマウンテンでした。どこの国でも発展過程で環境悪化が社会問題となるケースが多々見受けられます。私が長久手町議員時代の日本も経済成長と共に環境問題(ゴミ処理)が発生しました。その解決策として多難な経緯があり、現在の処理に落ち着きました。この時の経験から環境施策(ゴミ処理施策)をご提案させていただきたいと思っております。

その提案について教えていただけますか?
「世界一住んでみたい国カンボジア」を実現させるためには何が必要でしょうか?結論から申しますと、カンボジアの政府と国民の皆様と一体となったビジョンづくりです。私が長久手の街を日本一に成し遂げるために行った環境施策はどのようなものなのか?課題は何だったのか?を振り返りながら説明します。
2005年に長久手はEXPOの開催地となりました。街の中をリニアモーターカーが走り、商業施設も増え、華やかな街に成長した反面、のどかな街も一変し、犯罪が大変増加しました。まずはその対策から取りかかりました。環境施策の第1は安全・安心して暮らすことができること。安全・安心に暮らすことができるようにするためには何が必要かを考え、自警団「日本防犯パトロール協会」を設立し、地域住民と一緒に課題に向き合い解決させる取組みを実施した結果、協会設立前と比較して30%の犯罪撲滅に成功しました。その功績から、日本初の公営の交番を開設し、現在も地元の警察官OBや市職員の退職者によりパトロールして頂き、犯罪防止に取り組んでいます。
環境施策の第2は健康問題です。現在の長久手市は住民主体で明るく、ゴミ意識が高く、きれいな街です。日本の多くの市町村では少子高齢化が進んでいますが、長久手の街は人口が増え続け「住んでみたいまち」と評価されています。私たちはこれらの結果を踏まえた取組みを「環境健康」と呼んでいます。地域住民と一緒に課題解決に取り組むこの基盤づくりが重要です。また「環境健康」のほかにも街で活躍する一人ひとりの「人の健康」も大切です。
私が三菱電機の健康保険組合で社会保障費を2年間で4億円の黒字に転換させた運動療法(秘策)についてお話しします。まず、はじめに行う処方は健康の重力に逆らう体の動かし方の分野での体動処方です。ここでいう重力の逆らい方が悪い例として1番が腰痛です。肩こり、膝痛等々あります。
次に富裕層に多い高血圧症、糖尿病等は運動不足と食事です。ですがどんな運動をすれば良いか?どんな食事をすれば良いか?を研究し、これまでの取組みから体動処方が適していると言える結果が伺えます。
「環境健康」を成し遂げるためには地域の人(国民)と行政(国)が一体となり連携する仕掛け作り(インフラ整備)が重要です。そこで、この体動薬処方を国家プロジェクトの1つとして提案させていただきます。
これまでの実績と経験から説明をしましたが、カンボジアが「世界一住んでみたい国」を目指そうと思っていただけるのであれば、何よりもまずは国家の根幹である政府インフラだと考えます。
「世界一住んでみたい国、カンボジア王国」を合い言葉に私がお役に立てることがあれば幸いです。

今後はカンボジアでどのような活動を考えていらっしゃいますか?
先ほども申し上げたとおり、私のこれまでの経験がカンボジア王国のためになるのであればJATICを通じて惜しみなく提供したいと思っています。
カンボジア国民はみな若くて活力がみなぎっていますが、逆にその分まだまだ経験が足りない部分がありますので、その点では私の知識や経験を合わせることでより確実な成長に繋げていただければと思います。
そして私の会社の理念である「命をみつめ、環境を理解し、感謝の念をもって人と人の架橋となる」これを一言でいうと人心(ひとごころ)という新造語で表すんですが、ひとごころとは「人の心に愛の炎を生ける」また「素晴らしい物差し」という深い意味を持ち、人々が素晴らしい愛の火種を灯し、それを炎として育み、世界人類が子々孫々まで永遠に明るく平和で存続するという願いが込められています。この理念をカンボジア王国でも持ち続け、活動していくことでカンボジア王国でも愛の火種が後世まで受け継がれていき、永遠に明るく平和なカンボジア王国でいられるよう尽力したいと思います。

